Tuesday, 17 June 2014

映画など、、

昨日は神保町の岩波ホールで「みつばちの大地」という邦題の映画を見た。英語のタイトルだと More than Honeyとなっていた。いろいろな意味で考えさせられる映画だった。



今世界中でColony collapse disorder という現象が養蜂家の中でみられているが、この映画を見るとアグリビジネスがその原因の一因であるある気がしてならない。

いろいろ勉強になると同時に非常に感情的に訴えられる映画だったと思う。養蜂という技術は人間の歴史と深い関係性を持つものであり、大量のミツバチの死骸を見つめる養蜂家らの悲しみが非常なる感情をもって心に迫ってくるものがあった。

友達の影響で養蜂ということに興味を持つに至ったけど、養蜂というのは環境保護やその他世界的事象を広く映し出す鏡のようなものであると感じている。

アメリカなどのmonoculture がこうした蜜蜂の生体に大きな影響を与えていることは確かだ。殺虫剤や農薬など、そして越冬のために与えられる砂糖水の中にも抗生物質が入っていたりと蜜蜂はいまいろいろなストレス要因に囲まれているという感じがする。現代というのは蜜蜂をdomesticationすることによって、農産物の大量生産を可能にしている訳だけど、牛や鶏のようにこうした資本主義的なdomesticationのロジックが養蜂の分野にも適応されることにある種の違和感を感じざるを得ない。しかしながら、アメリカや南米などの国から来る安いナッツ類やフルーツなど、蜜蜂の恩恵を受けているのは私を含めた消費者であることにいささか心苦しさを覚える。理想論だけで生きていけない現実というものがあるということだろう。

そうした安い食料を輸入するということは自然環境に限ったことではないということを、この前読んだガーディアンの記事が教えてくれていると思う。


目を覆いたくなるような映像ばかりで正直びっくりした。現代においてもこうした「奴隷制度」というのは生きているのだと思わざるを得ないし、つらいものがある。こうした告発が実際にこのような現状をかえることが実際できるのだろうか、そこらへんは難しいだろう。こうした社会における利権を巡る争いは恐ろしいまでに社会に制度化され、また人権なんて考えもへったくれもないのだと思う。

さて。


この間読んで面白いと思った記事はグルテンフリーダイエットに関するもので、ここ数年非常なるブームを迎えているそのダイエットの真偽に関する内容だ。私なんかグルテン入ってるものをよく食べるし、それに「グルテンミート」を結構食べているので元々関心のないものであったけどアメリカのダイエットの変遷というのもある意味非常に面白い。低脂肪ダイエット、アトキンスダイエット、ゾーンダイエット、グルテンフリーダイエットなど数年に一回絶対にこうしたダイエットブームがきては新しいものに取ってかわられるのを繰り返している。

しかしながら、このグルテンフリーダイエットというのも非常に信憑性が薄いものだといわざるを得ないでしょうね。実際にグルテンを制限しないといけない病体を持つ人もいるが、それはアメリカの人口の1%以下らしい。最大の問題は、グルテンを控えるということは多くの人が食生活を根本から変えなくてはいけないということで、それが結局今までとれていた栄養素を摂取できないことを意味している。アメリカなんて特に、小麦などを使った食品、ブレッドやクッキー、ケーキなどに満ちあふれているし、まあ確かにそうした炭水化物一般を控えればやせるかもしれない。  

けど、そうしたものをさけてグルテンフリー食材を買うと結構な割合でadded sugarが添加されているという。私はグルテンフリーダイエットはある意味飲料業界や食品業界の陰謀なのではないかと思ってしまっている。実際我々を太らすのはSugarでありその中でもとりわけフラクトースの代謝の仕方が非常に問題であることは明々白々である。その点において、このドクターのレクチャーは非常に勉強になる。

この人の本もちなみに買ってしまった。多分知っている内容だとおもったけど、英語の勉強になると思って、、、、。


今まで糖代謝のことはわかったつもりでいたが、今一度フラクトースとグルコースの代謝の違いを頭に入れてみるとそれはそれで勉強になるし何より役に立つ。

糖といっても色々ある。例えば、、、



すべての糖が悪い訳ではない。一口に炭水化物を減らすといっても、実際減らさなければいけないのは余分な高果糖ブドウ糖とか、脂肪に直結する糖であってすべてではない。

レクチャーの中で、フルーツを食べるのはいいというのも一緒に食物繊維をとることによって代謝のスピードを遅らせたりすることができるからであり、そういった意味で健康のためにジュースを飲むのも実はあまり薦められることではないようだ。

さて、お茶でもいれようかな。