Tuesday 8 October 2013

A Trip to Atami and so on

先週末は兄の結婚式に参加するために熱海に行った。


最初は泊りがけの結婚式旅行というアイディアにあまり乗り気じゃなかった。わざわざどうして遠くまで出かけて神前式をするのかちょっとわかりかねるところがあったが、結果的に楽しい時間を過ごさせてもらって本当に感謝している。


結婚式は熱海、来宮神社で行われた。ここは国の天然記念物に指定されている大楠が有名で、なんとも言えないひなびた感じがとても良かった。



最近は「パワースポット」としてその大楠が有名らしくて観光客を呼んでいるらしい。確か神々しいその大楠にはパワーをもらえる気がするし、大楠の他にも様々な巨木が境内にたくさんあり、とても良い雰囲気だった。


兄もついに結婚。奥さんは本当にいい人で兄も本当に幸せそうで私もうれしい。色々今回の結婚式&家族旅行の計画準備で大変だったと思う。まあ一生に何回もあることじゃないから、、、I hope!


翌日は家族総出で伊豆山神社へ参拝。こちらは北条政子と源頼朝が契りを結んだと言われる大変歴史の深い神社で多くの人の信仰を集めているとのこと。源頼朝が源家再興の祈願をこの神社でしたと言われており、色々と歴史のロマンを感じることができる場所。それにロケ-ションが最高で、熱海の海を一望する事ができる境内には、頼朝と政子が座ったと言われている腰掛がありなんともロマンチック。ここで天下取りを誓ったのですね。頼朝カッコイイ。

約900段近い階段。でも車で頂上までいけるから安心です。昔の人は随分健脚だったのですね。



私はここで天下取りを誓ったのです(収入アップ等かなり現実的な祈願をしました、、、。)


その後はMOA美術館へ。

怪しいエスカレーターを抜けると、、、、。


そこにはモダンな美術館が。

この美術館の名前は Mokichi Okada Associationの頭文字をとったもので、岡田茂吉が芸術を通して人間性、文化を高めていけるようにとの理想を元に作られたものであるらしい。

岡田茂吉さんと言えば世界救世教の開祖であったわけだけど、元々は東京芸大出身で芸術を非常に愛した人であるようだ。芸術の他にも自然農法等にも傾倒し、世界救世教はそうしたことにも力をいれているらしい。

肝心の美術館であるけど、展示品は主に東洋美術が中心で現代日本アートや浮世絵、仏像など多岐にわたる。黄金の茶室など俗物っぽいものもあるけど、実際結構楽しめる美術館だと感じた。

尾形光琳の自宅を移築したものなど、彼がそうした芸術家に対して非常なる尊敬の念を持っていた事が強く感じられた。

美術館を後にし、最後は刺身定食で旅を締めくくった。



熱海から帰ってきてからちょうど読み終えた本が是。Down And Out In Padstow And London



値段も安かったし、軽い感じで何か読みたかったから手に取ったのだけど、大変笑わせてもらった。と言うのも、昨今のイギリスにおける「フーディー」(Foodie)文化を良く描写しており、かの国でテレビ等のメディアに触れた事のある人間であれば大変面白く読めると思う。

ジャーナリストの主人公がその職をやめて料理人を志して色々なところで修行し、挫折したりするそのストーリーは、グルメブームの中でヤキモキしている人間にとって非常に痛快である。

要するに、多くの人が(特にイギリス等)料理人に対して非常に憧れを持っているわけだけど、実際に主人公が経験する事すべてがその理想、イメージからかけ離れていて、彼はその中で現在跋扈するこのグルメ文化がいったい何なのであるか自問自答する。

こうしたグルメ文化を牽引したのはやはりBBCのMasterchefシリーズだと感じる。その本の中でも散々言われているが、メディアのトレンド形成における役割である。正直日本のメディアにはもうそこまでの力は感じないが、未だにイギリスのメディアはそうした流行を生み出す大きな役割を産業界で担っているガゆえにその重要性、人気と言うのも高いのではないか。


ちなみに英語圏ではCeleblity Chefという人々が存在し、ゴードン・ラムゼー等はその代表格。私は彼がホストとなっているアメリカ版マスターシェフを見たが、結構面白くてはまってしまった。(面白いと言うのは色々めちゃくちゃな事がまかり通っていると言う意味で。)



こうしたセレブシェフという概念をはじめて体現した人はKieth Floydだと言われている。BBCで長い間旅、料理番組を担当していた人で、私は彼が飲みながら楽しそうに、また時に失敗しながらその土地の料理を作っているシーンが好きだ。残念ながら彼は2009年に他界しているけど、彼の人生と言うのは本当に山あり谷あり、成功者として多くの苦悩を抱えていたようで、昔Channel4 のドキュメンタリーで死の2ヶ月前にとられた彼を見た事があるがそうしたアップダウンの激しい人生を生きた事が伺えた。

これはスペイン、ガリシア地方を旅したエピソード。


ちなみにその本に戻ると、主人公がHeston Blumenthalのレストランで修行する事になるのだけど、色々ミシュラン三ツ星のレストランの舞台裏が見れて面白い。

ヘストンは実際独学で料理を学んでおり、自分のレストランを持つまでは一度一週間だけプロフェッショナルキッチンで働いた事があるだけらしい。イギリスが生んだ天才と言われているようだけど、、、。



彼はビクトリア朝等のレシピにインスピレーションを受けながら料理をプロデュースしており、最近はそれがとても評価されている。この記事に詳細が乗っている。

ロンドンにいるときは私も完全にその「フーディー」の一人だったが最近は現在のこうした世界的流行であるフードムーブメント全体に興味がある。まあおいしいものは大好きなんですけど!

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