Tuesday 11 June 2013

ガ-デング、読書など

日曜日は種から育てているトマトの苗木の植え替えをした。図書館で発見した水耕栽培の本に触発されて始めたベランダ菜園ではあるけど、いろいろと勉強になることが多い。しかしながら、発芽率も結構よく実際に育てるのは資金力と時間が必要となる事を後に知った。100円ショップでそろえられるとは言えかなりいろいろとそろえるものがあるし、第一せっかく発芽させたベイビ-を育て上げたい、というような変な親心が沸いてしまって厄介と言えば厄介だ。しかし、日日成長する彼らを見てるのは楽しく、また収穫はあまり期待はしていないけどやはり自分で育てたものを食べたい、という気持ちも少なからずある。

ちなみに今現在育てている野菜類は、コリアンダ-、イタリアンパセリ、ディル、フェネル、スイスチヤ-ド、トマト(ロンドンで買った種でイタリアのもの?)、これらはベランダにいて布団を干す場所を確保できない程になって来てしまっている。実家の庭にはズッキ-二、島唐辛子、ハバネロ、ハラペ-ニョ、プリッキ-ヌがうちの庭という過酷な環境の中で育っている。ズッキ-には農協で苗木を買ってきたときの数十倍に成長し恐ろしいさすら感じる。けど、ズッキ-二フラワ-が手に入るのはうれしい。海外の料理番組を見てるとズッキ-二フラワ-のフライトかたくさん出てくる。いまだにチャレンジしてないけどやってみようと思う。

練馬農業学校の畑で育てているきゅうりも久しぶりに見たら可愛そうなほど伸びていて、支柱にきちんと縛り付けてあげた。先生は「野菜は正直だから手を掛けてないとすぐへそを曲げてあまり実をならしてくれないよ」と言われてしまった。しかし、ちょっと見てないうちに12本もの巨大きゅうりがなっていてお母さんと一緒に重たい思いをしながら家に持って帰った。最近は練馬区のよさを少なからず実感するようになった。以前は全くきにもとめなかったが、練馬では区民農地の貸し出しも盛んだし、第一今だに農家が多い。実際農業学校の先生も土支田あたりの百姓だったりする。実際に先生が農作業している様子を目にすることもある。

帰国後から念願叶って自分の植物を育てているわけだが、この「ガ-でニング」体験が実際に私に教えてくれることは非常に多いと感じる。大学院で環境開発と言うマイナ-な勉強をしていたわけだけど、よく途上国の農家が直面する問題を授業で取り上げた。それに、ロンドンやサンフランシスコなどで目にしたファ-マ-ズマーケットや都市農業の盛り上がりなどを考えると、今私がガ-デニング、というよりも食べれるものを栽培すると言う趣味をもつのも自然な流れなのかもしれない。

こうした私の興味もアメリカ人作家やTVプレゼンタ-に負うところが多い。今日の朝ちょうど読みおわった Cooked:A natural history of transformation などを書いているMicheal Pollanやニュ-ヨ-クタイムズのMark Bittman、トラベルチャンネルのAnthony Bourdain などの作品を読んだり見たりしているのは本当に楽しいし、学ぶことも多い。アンソニ-のNO RESERVATION はロンドン時代以降楽しませてもらっている。彼は最近出世してCNNでも新しい番組を持っているが基本的には前作など同様、多分製作チ-ムが同じだと思われるけど、楽しい。英語は難しいところもあるけど基本的に映像は美しいし、また彼のナレ-ションが面白い。そういえば彼がボナペティマガジンで書いた文章は素敵だった。彼の父親とその関係性が食べ物の記憶を中心に描かれていて、読後不思議といい気分になったのを覚えている。

Micheal Pollanは留学前から読んでいたけど、留学中以降も楽しませてもらっている。と言うか、いろいろな事に対して理解が深まったし、彼の講義を聞いたりしているから楽しめる幅が増えたと感じる。今回の彼の著作は、クッキングという概念を火、水、空気、ア-ス、と四分割して、そのエレメントごとにその道のプロから調理や理念を学んでいくと言う内容であったけれど、最初あまり面白みを感じなかった。しかしながら、最後の章、主に醗酵にかんする内容、ブレッド、ピックル、ビ-ル作りなど読んでいて本当に微生物のすごさ、そうしたものとの人間の歴史と言うものに圧倒された。私は東京農大の小泉教授のファンでいろいろ醗酵に関する本を読んでいたけど、こうしてアングロサクソンが書いた醗酵学考というのはまた全く違って面白い。まあ著者はジャ-ナリストだから全く切り口が小泉教授と違うわけだけど、いろいろロマンを感じさせるものだった。チ-ズと性的なものとの話など非常に興味深かった。

また時間があればアメリカ人フ-ドライターについて書きたいと思う。

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